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~鬼神~第9暴走

第9暴走~テスト!~


話は戻り、夏休みが終わり2日目。翔希の通う学校は丁度テストの時期に入った。

翔希のクラスではテストの事に関しての話とたまに出る翔希の話題で持ちきりだ。

「あと数分でテスト始まるよぉ・・」

「どうしよう、俺勉強してねぇ・・・ヤバ・・」

「とりあえず、席着くか・・先生くっから・・」

「だな・・」

クラスの生徒が話を終えて丁度担任が入ってくる。

「おう、皆居るな・・翔希も・・お、珍しいな。遅刻しないなんて。」

すると、翔希が答える。

「うっせー、とっとと始めろよ。」

「そうだな・・じゃ、皆起立。」

担任も翔希に畏れを抱いたのか、全く太刀打ちしようとしない。



朝のHRが終わると、いよいよテストだ・・

クラス中が重い空気に包まれ、誰もが喋らず静けさを醸し出す。

(やってらんねぇな・・)

翔希はそう思い、右腕を机に突き、右手の甲を右頬にくっ付ける。


1時限目は国語。

全員黙り、教室にはペンの走る音しかしない。

テストが始まり10分足らずで翔希は居眠りに入った。

(・・まったく・・市山は・・絶対白紙だな。)

教科担当の先生がそう思いため息を吐いた。


2時限目も3次元目も同等、翔希はすぐに眠ってしまう。

周りの生徒からも翔希に対しての批判が出る。


今日のテストは終了。全校生徒は午前中で帰宅する。



翌日もテスト・・そしてその次の日もテスト。合計3日間のテストは終了。

クラス中ではテストが帰って来るまで落ち着きが無い様子。


そして、テストが終わって2日目、翔希はやはり朝のHRの終わり頃に優々と登校。

担任もただ名簿に遅刻と記入で何も言わない。


1時限目のテスト返却。

「うわぁ!俺点数低い!親に怒られる!」

「やった!60点!!やったぁ!」

「俺なんか71点やし!」

そこで、ある1人の男子生徒が翔希にテストの結果を聞いた。

「な、なぁ、市山。テストどうだった?」

声には若干の振るえを感じる。

「あ?勝手にみりゃぁいいじゃねェか。」

翔希の答案用紙を恐る恐る見ると・・そこには1と0が2つ・・

(い、市山100点!?何で!?)

「どうした?見たかったんだろ?顔色悪いぜェ?」

翔希はニヤッと笑みを浮かべる。

「あ、ありがとう・・すげぇじゃん!」

「っけ、用が済んだらとっとと失せろ。」

「う、失せます!」

その生徒は急ぎ足で翔希の睨みから逃れた。


その後、後の全教科満点の翔希のテスト結果。クラス中は動揺を隠せない様で、ざわざわしている。

もちろん、この結果に教師も驚いていた。

カンニングの疑いもあったが、翔希の周りの生徒の間違っている所が翔希は合っている。そして、翔希はどの生徒よりも早くテスト

を止め眠りに付いたのでまずカンニングはありえないと言う結論に至った。

要するに、この結果は翔希の実力であった。


第10暴走に続く。


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